これって帰省鬱・・・?正月に夫の実家に帰省したくない!
帰省鬱とは、実家や義実家への帰省によって、憂うつや不安、不快感などを感じることを言います。
昨今では“鬱”という言葉を使うことについて、「軽々しく何にでも使うな!」という声がありますが、帰省鬱がきっかけで体調を崩し、メンタルの慢性的な不調を抱えてしまう人もいるほど、軽く考えてはいけない状況でもあります。
私自身がまさにそれでした。夫に帰省の義務感が強く、盆正月だけでなく三連休まで帰省したことで、メンタルに不調をきたし・・・。今なお病院に通い続けています。
かといって、正月の帰省をとりやめにすることは難しい。子供にはおじいちゃん、おばあちゃんとの交流をさせてあげたい。本記事ではそんなあなたの負担を少しでも減らし、苦しい帰省を少しでも楽にできるようなコツをご紹介します。
帰省鬱と一言でいっても、理由は人それぞれありますよね。ここからは帰省したくない原因別に、対策や乗り切るコツを見て行きましょう。
帰省鬱の原因1.“帰省の義務感”がある
夫婦のどちらかが、「帰省は義務である」という考えを持っていると、帰省鬱に陥りやすくなります。
特に、義家族から帰省することを強要されたり、なぜ帰省しないのか問い詰められると、帰省に対するプレッシャーや負担が大きくなり、これが帰省鬱の原因になる可能性があります。
普段良好な夫婦関係を築いていても、この考え方の違いで険悪な雰囲気や喧嘩になることも・・・。
子供が小さいうちは「正月くらいは孫の顔を見せてあげなきゃ!」という謎の義務感が夫側に働きやすいのですが、妻の立場だと、子供が小さいからこそ手がかかるし気持ちも休まらない。それにプラスして義実家への配慮を求められるのは、とってもしんどいものです。
また、近年は共働きが主流ですが、わざわざ正月の帰省のために仕事を休んだり、本来であれば家族だけでのんびりと過ごす休暇になるはずが、帰省の準備から片付けまでに追われて結局休めなかった・・・という状態になるのもしんどいですよね。
帰省鬱の対策-帰省の義務感を共有して減らす
正月の帰省に関する考え方を話し合うのは、とても大切なことです。お互いに「そんな風に思っていたの!?」と驚くことも。
帰省の義務感を減らすためには、まずはお互いの意識を共有し、そこから義務感を減らすことを考えましょう。具体的には、夫の家族や夫と話し合いをし、帰省の頻度や滞在日数を調整するのも一つの方法です。
妻は夫の実家ではのんびりとできないことを伝える
夫側は自分の実家に帰るだけだから、気も使わないし、なんなら妻もいつも以上にゆっくりできるからいいじゃん!と考えていることがあります。
子供の面倒は俺の両親が見るし、料理は母と一緒だからいつもより楽っしょ♪
そんなわけないでしょ!慣れないキッチンで料理をしたり、義親の話を聞いているのはむしろ接待と同じ!疲れるに決まってるわ。義親じゃなくて何にもしない夫に腹が立つ!
これは、夫の両親と妻の関係が良好な場合に起こりやすい考え方ですが、良好なのはお互いが気を使っているから、もしくは妻側が我慢しているからなんです。どれだけ関係が良好でも、夫の実家では気を使うということを伝えましょう。
帰省よりも家族で正月にしかできないことをしたいと伝える
貴重な夫婦や親子の時間が減ってしまうことで帰省鬱になっている場合は、休みの使い方が帰省だけになってしまうのが嫌だということを伝えましょう。
帰省に充てるお金と時間を他のことに使いたい場合は、具体的にどんなことをしたいのかを伝えて、帰省の義務感と天秤にかけて、帰省の頻度や日程を調整すると良いでしょう。
- 帰省をせずにのんびりしたい。
- 帰省をせずにどこかに行きたい。
- 帰省をせずに何かをしたい。
帰省はするものだ!という強い義務感をもっている夫には、具体的に「今年の年末年始はこれがしたい!」と魅力的な提案をすることで、帰省をやめることができる可能性もあります。
帰省鬱の原因2.帰省費用が高い!
帰省鬱の原因が、帰省費用にあるという人も多くいます。特に、帰省先が遠ければ遠いほど、家族の人数が多ければ多いほど料金がかかります。
飛行機を利用して帰省する子連れファミリーは、15万以上かかるという口コミもありました。
子連れでの帰省だと何かとお金がかかりますよね。15万ってポンと出すには大きい額だし、それが気のすすまない帰省に払うものだと更に鬱々としてしまいます。
帰省鬱の対策-帰省費用を共有・積み立て・振り返る
帰省費用が高くて帰省したくない場合は、予算を立てて計画的に積み立てをすることが大切です。帰省費用に関して、実は夫はあまり実状を知らず、話し合いをしてみて「トータルでそんなにかかっていたの!?」と驚いてしまうことも。事前にどのくらいの帰省費用がかかるのかを共有し、それに向けて共有し、最終的にかかった費用までを共有することで、家計への負担や帰省の内容を見直すことができます。
義実家に帰省をせず、中間地点で宿泊をする
義実家まで距離がある場合、中間地点に宿泊をすることで帰省費用を浮かせるのもおすすめ。
宿泊費用や交通費の負担に関することは、あらかじめ折版にすることを決めておくのが大切ですが、それさえクリアできれば、いつもの帰省よりもお金も気も使わなくてすむかも♪
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帰省鬱の原因3.帰省の準備は全て妻がやっている
帰省の準備を全て妻がやっている場合、気の乗らないものに余計な労力を使うことがとても負担に感じてしまいます。
ざっと挙げただけでも、これだけ準備しなければいけないことがあります。
我が家の場合、帰省日を決める以外は全部私がやっていました!子連れ帰省はいきあたりばったりではどうにもならないことが多いから準備がとっても大変。
帰省鬱の対策-準備を分担してする
帰省準備は、負担を減らすため分担しましょう。
チェックリストを作ると、負担を減らすことができます。
夫だけでなく、子供たちとも分担すると、少し前向きに準備が進みそうです。
例えば、子供でもできる準備は以下のようなものがあります。
- 帰省前は、早寝早起きをする。
- 帰省の移動中のお菓子やおもちゃを考えて準備をする。
- 帰省に合わせた洋服を準備する。(上の服〇枚、ズボン〇枚、下着〇枚などと指定して準備をしてもらう。)
- 帰省後の片づけを一緒にする。
おせちを準備する
ちょっと高級なおせちを準備しておけば、義実家でおせちを作る手間を省くことができます。
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帰省鬱の原因4.義実家と仲が悪い・居心地が悪い
性格や価値観の違い
妻と義両親の性格や価値観が合わないと、お互いに理解し合うことが難しくなり、関係が悪化する原因となります。例えば、義両親が過干渉だったり、妻の考え方や行動を否定したりすると、妻はストレスを感じます。
私は義母から「産後でもいつも綺麗で可愛らしい下着をつけなさい」って言われて、帰省が嫌になりました。
過去のトラブル
妻と義両親の間に、過去に何らかのトラブルがあった場合、それが原因で関係が悪化することもあります。例えば、結婚式や出産などの人生の節目で、妻の希望に沿わないことを義両親が行った場合、マイホームを建てる時に口出しをした場合、子育てに関して口を出した場合など、過去のトラブルは義実家との関係が修復できず帰省鬱の原因となる可能性があります。
コミュニケーション不足
妻と義両親の間で、十分なコミュニケーションが取れていない場合、お互いの理解が深まらず、帰省鬱の原因となります。例えば、「何もしなくても良いわよ」と言われたとしても、何もせずにどうしたら良いかわからず居心地が悪くなり、モヤモヤした気持ちで最後まで乗り切ったとしても、今後の帰省鬱の原因になる可能性があります。
帰省鬱の対策-諦めと下準備
義実家との仲が悪い場合、「相手の性格を変えるのは無理」という諦めが大切。
小言や嫌味を言われる場合の対策
夫が近くにいるようにする。夫が近くにいても言われる場合は、あらかじめ嫌なことを言われた時に間に入るように約束を交わして対策するのがおすすめ。夫の前では言わない場合は、後ろめたさがあるから確信犯。夫の前でも言うならそういう性格。
子供や実家に関して嫌なことを言われる場合の対策
子供や実家の家族や育て方に関して嫌なことを言われる場合は、自分の口から「そういうことは言わないでください」とハッキリと言うことが、今後も付き合いを考える上で大切な対策です。これで悪びれることなく同じことを言ってくる場合は、子供のためにも距離をとることを考えましょう。
子供に関しての悪口や実家の育て方や家族に関する悪口は、言われた時点でもう「帰省をしない!」と決めても良いのではないでしょうか。
過去のトラブルで自分が義実家と話をしたくない場合の対策
義実家の家族と自分から積極的に話したくない場合は、話をしなくても良くなるような下準備をするのがおすすめ。
- 話をしなくてもすむように、DVDを用意する。
- ゲームを用意する。
- おせち料理を手配する。
- 外食を手配する。
- レジャーを楽しめるように手配をする。
- あらかじめ作りやすい料理を提案して買い物までしていく。
- 義実家に泊まらず宿泊施設を予約する。
帰省鬱の原因5.義実家での夫の態度に腹が立つ
義実家の人達は良い人なのに、帰省すると夫の態度に腹が立つことがあります。
例えば
義実家で妻のことを下に見るような発言をする。
例
「こいつ家事下手だからさ。」「やっぱ母さんの料理が一番うまい!」「いつも部屋汚いんだよ。」「家ではいつもこき使われてるから休める」など。
義実家の両親からの小言や嫌味を聞き流す。気にしていない。
義実家の両親からの小言や嫌味を、夫が聞いていてもかばってくれない。そもそも嫌味を言われていることを気にしていない、「そのくらいで何で傷つくの?」と言ってくるなど。
地元の友達と遊びに行く。飲みに行く。
義実家に子供と妻を残して、地元の友達と遊びに行ってしまう、飲みにいってしまうなど、勝手に出かけてしまって帰ってこない場合、慣れない義実家で戸惑ってしまいますよね。
義実家だと夫に対して文句を言うことができない、そもそもどこの誰と遊びに行ってるか分からない、慣れない義実家で子育て、家事を丸投げされるなど、夫に対して腹が立つのも当たり前です。
ずっと寝てばかりいる。
朝ごはんの準備は丸投げで、昼すぎまで寝ている。朝は起きたけれど帰省中ずっと昼寝ばかりしている。妻は食事の準備や義実家両親の相手、子供の世話などやることが満載なのに、夫だけしっかりと休息している状況は腹が立ちます。
帰省鬱の対策-義実家での過ごし方を約束をする
義実家で夫の態度に腹が立つ場合は、予め義実家での過ごし方を約束しましょう。
- 義実家で自分のことを馬鹿にするような発言をしないように約束をする。
- 義実家両親からの小言や嫌味から守ってもらう為、妻と義両親だけになるような環境にならないことを約束する。
- 帰省中に出かける場合、「地元の友達と遊びに行く場合は自分も連れていくこと。」「〇時までには必ず帰ってくること。」「かならず連絡が取れるようにすること。」「遊びに行くならそもそも帰省しない。」などを約束する。
- 朝は早く起きること。ずっと寝てばかりいないこと。家事や子育てを妻に任せっぱなしにしないことを約束する。
帰省鬱の対策6.自分の実家へ帰省できない・自由に連休が使えない
盆正月は夫の実家に帰省するばかりで、自分の実家に帰省できないという状況が続くと、まるで自分の自家がないもののように感じて、帰省自体が嫌になってしまいます。
また、正月の貴重な休みを自分の自由に使うことができないというのは、とても大きなストレスになります。
帰省鬱の対策-帰省の頻度や休みの使い方を話し合う
「正月の帰省は必ず夫の自家への帰省をする。」というのが結婚以来当たり前になっている場合、自分の実家への帰省の頻度やタイミングを夫と話し合いましょう。
盆は妻の実家に帰省、正月は夫の帰省と決めている場合、反対にするだけでもかなり負担が減ります。
正月はおせち料理やお雑煮など、義実家のルールで手伝わないといけない家事が多くあるので、盆に帰省するほうが楽ですよね。
正月ではなくゴールデンウィークや連休に帰省をすることにし、正月は家族でのんびりとするなど、休みの使い方を話し合いをすることが大切です。
帰省鬱の原因と対策をチェックして夫の実家に帰省したくない気持ちに対策をしよう!
「夫の実家に帰省したくない!」「なんで正月まで休むことができないの!?」「なにもかばってくれない夫に腹が立つ!」帰省鬱の原因は1つだけでなく、帰省の頻度や滞在日数を減らしたとしても、完全に無くなるものではありません。
嫌なら行かなければいいじゃん!
という声が聞こえてきそうですが、「じゃぁ行かない!」で済む話ではないのが、帰省のしんどいところですよね。
今回は帰省鬱に関しての原因と対策をご紹介しましたが、皆さんはどんな気持ちで帰省を乗り切っていますか?よろしければコメントで教えて頂けると嬉しいです。
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