めんどくさい女友達との関係・・・親としてどうアドバイスする?

『幼稚園や低学年の時は問題がなかったのに、小学校に入ってから女友達との関係に悩む機会が増えた・・・。』
『口には出さないけれど、仲良しグループのことで悩んでいるようだ。』
小学校に入ると、幼稚園の時にはなかったような“仲良しグループ”というものができて、そのグループ内でのトラブルや、別のグループとのいざこざなどに巻き込まれ、めんどくさいと感じたり悩んでしまうお子さんもいますよね。
友達関係は子供自身が自分でなんとかしないといけないと思いつつも、親としては相談されたらちゃんと答えてあげたいものです。
中でも、女の子同士のトラブルで悩むのが“めんどくさい女友達との関係”。
そこで、今回は“めんどくさい女友達”との関係に悩むお子さんに、親が伝えてあげたい4つのことをご紹介したいと思います。
そもそも“めんどくさい女友達”ってどんな子?

めんどくさい女友達というと、言い方が悪いですが、要は「めんどくさいな」と感じるような距離感で付き合って来る子のことです。
一例を挙げます。
・トイレに一緒に行こうと毎回誘って来る。
・他の友達と遊んでいるとすねる。
・気に入らないことがあると仲間外れにする。
・上から目線で説教をしてくる(「先生が~って言ってたでしょ!」など)
・些細なことで「親に言うよ」「先生に言うよ」などと脅す。
・お菓子やシールなどを勝手に持って行ってしまう。
大人しい子ほどターゲットにされやすく、学年が上がれば上がるほど“いじめ”に発展しやすくなります。
では、こんな“めんどくさい女友達”のことで相談されたら、親としてはどういう対応をしたら良いのでしょうか。ここからは、アドバイス方法をご紹介します。
1.めんどくさい女友達にはハッキリと言おう!
自分の素直な気持ちを言葉にして伝えよう

女友達との関係がうまくいかなくなる理由に、相手の顔色ばかりを見すぎてしまうというのがあります。
女友達との関係をめんどくさいと思っていても、なかなか言葉にするのは難しいものです。
「相手は私のことをどう思っているんだろう」
「こんなことをしたら嫌われてしまうかな?」
「変な行動をとって仲間外れにされたくない」
そんな気持ちが大きくなると、自分の気持ちよりも、相手を優先してしまうようになります。
しかも、相手を優先したのに、自分が思ったような態度をとられなかったり、評価されないと、自分だけが我慢している・損をしていると感じることも。

素直に気持ちを伝えることは、これからの人間関係でもとっても大切。
子供がめんどくさい友達との関係に悩んでいる時には、ハッキリと言葉に出すことによって、相手の気持ちを聞き出したり、自分の気持ちを伝えることの大切さを教えてあげましょう。
「本当に相手はそう思っているのかな?」
「自分が勝手に相手の気持ちを推測しているだけではないのかな?」
という疑問を投げかけてみるのも良いですね。
2.めんどくさい女友達には“言わなくても分かる”“察して欲しい”は通用しない
女友達との関係では、共感力をあてにしすぎない

女性は共感力が高いので「こんなことまで言わなくてもわかるでしょう」と思ってしまいがちです。
共感力とは、相手の意見や感情などに同意をする力。相手の気持ちを考える力。自分のことのように感じる力。
相手も自分と同じように共感して、物事を言葉で伝えなくても察してくれているという考え方から、必要なはずの素直な気持ちを伝える時にさえ「こんなことまで言ってしまって良いのかな?」と心配になってしまいます。
しかし、普段共感力ばかりに頼っていると、自分の気持ちを伝える言葉の引き出しが少なすぎて、相手への気持ちを飲み込んでしまうようになります。
「自分の気持ちをハッキリ話したら、嫌われてしまうかな?」
「角が立ってしまって、今後の関係が悪くならないかな?」
そんな気持ちから、ニコニコ笑って流すだけ、言いたいことを我慢して疲れてしまう・・・。
それが日常になってしまうと、めんどくさい女友達との関係がストレスになることも。
めんどくさい女友達との付き合い方に慣れていない小学生の女の子にとっては、言葉で気持ちを伝えるというのはとても難しいものです。
だからこそ、自分の気持ちを表に出す練習が大切になってきます。
3.めんどくさい女友達への伝え方は“主語”が大事!
女友達に素直な気持ちを話す時は「私は」からはじめよう。

1.や2.で言葉に出すことの大切さをお伝えしましたが、めんどくさい女友達に何かを伝える時は、“言い方”がとっても大切。
女性は共感力が強く言葉で言わなくても察してしまうという反面、良い意味でも悪い意味でも、言葉で言われるとすんなりと納得してしまいやすいという特徴があります。
特にめんどくさい女友達に対して何かを伝える時には、攻撃になってしまわないように気を付けることが大切です。
「あなたのそういう所が悪い!」
「あなたはこうするべきだ!」
という、相手を主語にする言い方は、言葉で相手を傷つけてしまいます。
主語を“私は”にする言い方で、「私はこう思う」「私だったらこうするな」という、言い方で気持ちを伝える練習をしておくと、日頃から素直な気持ちを表に出しやすくなり、ストレスを溜め込まずに済むのではないでしょうか。
また、相手も受け入れてくれやすくなりますよ。
4.めんどくさい女友達は距離を置いてもいい
みんな仲良しなんてムリムリ!合わない人は合わない!

自分の言葉を相手に素直に伝えてもうまくいかない・・・かといって、共感力に頼っていても自分が苦しい・・・。
そんな時には、自分も相手も悪くない!ただ、相性が悪いだけだ。ということを伝えてあげましょう。
めんどくさい女友達だけでなく、これから先“なんだか合わないな”と感じる子に対しても同じです。
「みんなと仲良くしましょう。」
「友達100人できるかな。」
「相手の気持ちを考えて行動しましょう」
これらの言葉は、私達が子供の頃から何度も何度も耳がタコになるくらい聞いてきた言葉です。
でも、大人になると分かること。それは“全ての人と良好な関係を築けるわけではない”ということ。
親としては子供がみんなと仲良くして欲しいと思うものですが、自分に置き換えてもそれが難しいことであるのは一目瞭然。
子供には「めんどくさい女友達に無理に合わすことはない。」「みんなと仲良くする必要はない」ということを伝え、その上で最低限のあいさつや礼儀、相手を攻撃しない、ということは守るように教えてあげてみてはいかがでしょうか?
大人になっても“めんどくさい女友達”に悩むもの
親自身も人間関係が得意ではない・・・

ここまで、子供が女友達との関係に悩んだ時に親ができることをお伝えしてきましたが、親自身も過去のトラウマで「めんどくさい女友達との関係が苦手」と感じてしまっていないでしょうか。
色々なアンケートでも、女性同士のコミュニケーションは男性とのコミュニケーションよりも気を使うと答えた割合が多いことが分かっています。
めんどくさい女同士の関係。
だからこそ、本音を素直に伝え合え、仲良くできる友達ができれば、一生の宝物になるのではないでしょうか。
親としては自立を促しながらも、自分で解決できる力をアドバイスし、成長を見守りたいですね。
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