子供の写真が無断でSNSに!焦る気持ちを押さえて、今やるべきこと

子供の写真を勝手にSNSに載せられた!ショック!どうすればいい?

公園や学校で笑顔で遊ぶ子どもたちの姿は、見ている私たちも嬉しいものですよね。手軽に写真を撮影できるようになった現代では、ついSNSにアップしたくなる気持ちも分かります。しかし、インターネット上に一度アップされた写真は、簡単に消すことができず、思わぬトラブルに繋がる可能性もあります。

そこで、今回は、子どもの写真を勝手にSNSに投稿されたときの対処法や、考えられるリスクについて解説していきます。

子供のプライバシーを守りたい!SNSへの無断投稿

運動会や発表会など、子どもたちの笑顔がはじけるようなイベントでの写真。ついついSNSに投稿したくなりますよね。しかし、勝手に写真を投稿されることで、子どもは思わぬ形でインターネット上に晒されてしまいます。これは、子どもたちの安全やプライバシーを脅かす行為であり、決して許されるものではありません。

肖像権の侵害

肖像権の侵害とは、本人の許可なく他人が映っている写真などを使用したり、公開したりすることをいいます。自分で撮影したかどうかに関係なく、無断で公開する行為は肖像権侵害の恐れがあります。

実は無断投稿の被害を訴える声は、SNS普及と共に増えています。特にプライバシー保護に関する法整備が進み、個人情報保護や肖像権に関する知識が広まっていることから、無断での写真投稿が違法行為であることを認識する人が増えており、最近では大人の間だけでなく子供間でもトラブルが増えています。

SNSにアップされやすい写真

  • 公園や児童館で遊んでいる写真
  • お誕生日会
  • 幼稚園や小学校のイベント
  • 遊園地などのテーマパーク
  • クリスマスやハロウィンなどの仮装
  • 塾や部活などの発表会

子供のプライバシーを守りたい!SNSでのトラブルから家族を守る方法

SNSで共有された写真から判明してしまった個人情報は、子供自身の安全はもちろん、親や地域全体の問題へと発展することがあります。ここからは、実際にSNSで個人情報が洩れてしまって起こったトラブルを見ていきましょう。

SNSの写真を加工され、見ず知らずの人の子供になっていた!

SNS上で、他人の子どもを自分の子供として写真を無断で転載し、子育て中の母親であるかのように偽装するケースが問題となっています。偽アカウントを作成した人物は、共感した子育て中の女性たちへ積極的にアプローチし、信頼関係を築いた上で、女性向けのマルチ商法へ勧誘してきます。

当たり前ですが、これらの行為者は、実際には結婚もしておらず、女性であること、日本人であることさえ疑わしい人物です。

人の知らないところで画像が拡散され、本人や家族が被害に遭うケースも報告されており、深刻な問題となっています。

警視庁には「他人が自分の写真をアイコン等に加工して、SNSに書き込みをしている。」という相談が寄せられており、法務省のインターネット人権相談受付も開設されています。詳しくはこちらのページを参照ください。【警視庁:自分の名前や顔写真を無断で使用された】

ストーカーに発展

SNSに投稿された子供の画像が、誘拐やわいせつ目的の犯罪に利用される危険性も指摘されています。

実際に合った話ですが、実の父親が娘の入学式の日に玄関前で写真を取り、それをFacebookにアップしました。娘はその写真がFacebookに載せられているということを全く知りませんでしたが、実はその写真がダウンロードされ、かわいい女の子を画像集めた掲示板に載ってしまい、「特定班」と呼ばれる人たちによって、背景に写った景色、制服などから撮影場所や、通学電車の路線を割り出されてしまいました。

SNSで自分の子供の情報を発信している人の中には、住んでいる場所が特定できるような写真や投稿をしている人がいます。その人と一緒に撮影しているということは、近くに住んでいる、同じ学校に通っている可能性が高いということ。いくら自分が気を付けていても、犯罪のターゲットにされてしまう可能性があるのです。

では、ここからは実際に、どんな対策を取ったら良いのかをご紹介していきます。

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