改めましてこんにちは。
今日は9月4日(月曜日)
夏休み明け、初めてのポッドキャストです。
子育て中のみなさん、夏休みお疲れ様でした!!
夏休みって、本当に気力、体力共に持って行かれますよね。
特に今年の夏は猛暑続きだったので、まだバテバテ~!というも多いのではないでしょうか?
我が家は、今年一番下の子が1年生ということもあり、夏休みに入ってからもお友達が誘いに来てくれて、毎日児童館に遊びに行っていました。
いやぁ~幼稚園の時は私がいつも、どこでもついて行かないといけなかったので、本当に夏休みって大変だったけれど、今年は覚悟していたよりも、すんなりと乗り越えられました。(とはいえ、毎日のご飯作りや宿題のチェックなど、やらなければいけないことだらけだったので、夜は倒れるように眠ってしまいましたが。)
みなさんが住んでいる市の児童館はどんな感じですか?
うちの市の児童館は、年齢によって遊ぶエリアが分かれていて、赤ちゃん連れから中学生まで、平日・休日問わずに多くの子が利用をしています。
児童館の運営は市町村によって全く違うようですね。
私の妹と電話で話していたんですが、妹が住んでいる市では、「3歳までが利用できる児童館」「6歳までが利用できる児童館」と、年齢ごとに利用できる施設が分かれているらしく、しかも兄弟でもその年齢外だと一緒に利用することができないんだそうです。これって地味に結構メンドクサイですよね・・・。
小さい赤ちゃんと大きな小学生が一緒の場所で遊ぶのは危険、というのは分かりますが、これだけ年齢がきっかり分かれていると、何人か子供がいる親にとっては、利用するハードルがとっても高い。施設内でエリアをわけたり、何とかできないものなのかなぁと思いました。結局、妹は家に引きこもるようにして、夏休みを乗りきったそうです。
そもそも、私たちが小学生の時って、夏休みにどうやって遊んでいたかな~と、思い返してみると、小学校の校庭で遊んだり、小学校のプールを利用したりと、学校を拠点に遊んでいませんでしたか?
でも、今は殆どそれができません。
私の子供が通っている小学校は、校庭の開放もなし、プールも老朽化で入学当初からずっと閉鎖しています。
校庭や体育館は、放課後児童クラブの子や、近隣住民のスポーツサークルの為には開放しているのですが、個人での利用は禁止です。
なので、「ランドセルを置いて学校集合な~!」というのが無いんです。
ボール遊び禁止、騒ぐの禁止という公園が増えている中、小学校までもが遊び場として機能しなくなったら、そりゃ家でゲームというのが当たり前になりますよね。
子供時代くらいしか元気に外遊びをする機会がないんだから、もっと校庭開放をする学校を増やして欲しいものです。
でも、そういうことを言うと、
子供が怪我をしたらどうするのか。先生たちが結局負担増えるだけじゃない?
不審者や天気の急変など、誰が安全面の責任を持つのか。
など、課題は沢山あるという声があがりそうです。
でも、子供がどんどん減ってきている今だからこそ、こういう部分に有意義に税金を使って欲しいものです。
“異次元の少子化対策”ってそういうところではないでしょうか。
ちょっと調べてみたのですが、文部科学省が2021年に発表したデータでは、校庭や体育館の開放は、8割ほどの学校が行っているそうです。え~思ったよりも多い!と思いませんか?
でもこれ、ほとんどが“事前に登録された団体限定”なんです。(いわゆるママさんバレーや、小学校のサッカーサークルなどですね)。小学生が誰でも帰ってから好きなように利用ができる校庭開放を行っているのはなんと、3割もありませんでした。
うちの小学校の学区は狭くて、その中に大きな公園がいくつもあり、しかもボール遊び等もOKなので、小学校が開放していなくてもそこまで問題ではありません。でも、近くに公園がない、児童館までも遠い、そもそも児童館に年齢的に入れない、という地域だと、子供を安全に遊ばせられないですよね。
夏休みのプールに関しても、コロナ禍を境に、さらに開放する小学校が減ってきているそうです。
夏休みのプール開放は、ほとんどがPTAの親まかせ、先生任せのものばかりでした。
更に、最近ではプールの老朽化に加えて、暑さやゲリラ豪雨、安全管理の心配など、小学校でプールの授業を行うことのハードルはどんどん高くなってきています。
コロナ前まではなんとか持ちこたえていたこの仕組みが、コロナ禍を境に崩壊したという感じですね・・・。
50年~60年ほどたった小学校のプールは、プール内の塗装がはげてしまったり、汚れが取れなかったりと問題が山積み。それに加えて、ゲリラ豪雨や熱中症など、天気・天候による影響、安全面での懸念から、付き添う先生や保護者の負担が増えたことも、夏休みのプール開放が無くなってきている理由でもあります。
そもそも、共働きが主流、しかも子供が少なくなってきた時代に、昔のように親が夏休みに持ち回りでプールの見守りをするといったような、PTAの無償奉仕を求めるのには、無理があります。
日本が水泳でメダルをとれるのは、小・中学校に設置されているプールのおかげ。また、スイミングスクールに通っている子の割合が4割と高いことが理由にあると言われています。
圧倒的な母数があれば、そのの中から才能のある子が選手になってメダルを取る、というのはこれは当たり前ですよね。でも、これが無くなっていく危機でもあります。
これからもきっと多くの小学校で、夏休みのプール開放の中止だけでなく、プール授業の縮小も行われていくでしょう。
でも、一方で、これをチャンスに変えている学校もあります。例えば、静岡県の袋井市では、小学校のプールの老朽化で、市営プールの利用をすることが決まりました。これは、今までプールの改修や維持管理費で年間400万円かかっていたものが、市営プールを使うことで300万円も削減でき、実質100万円ほどでプール授業を利用できるためです。
300万ってとっても大きいですよね。
そしてこの取り組みのいいところは、市営プールを利用することで、先生たちに加えて、プロのインストラクターが指導に入るので、通常の授業よりもしっかりと泳ぐ力をつけることができます。また、市営プールなので、安全面も安心です。
何もかもを古き良き時代を懐かしむのではなく、少子化の今の時代にあった方法で、義務教育の間に子供たちに色々なものに触れさせる体験をさせてあげたいですね。
夏休みのプール開放でもそうですが、今まで子育ての負担は女性にばかり偏りがあって、残念ながら令和になった今でもそれはまだまだ根強く残っています。
でも、それを変える取り組みも色々と出てきています。その一つが「PTAの代行サービス業」です。
例えば、旅行会社で有名な「近畿日本(きんきにっぽん)ツーリスト」では、長い間修学旅行の手伝いをしてきた経験から、PTAアウトソーシングサービスを始めました。
相談や問い合わせは各サービスごとに行っているそうなので金額は明記されていませんが、大手の会社がこういう取り組みをしてくれていれば、安心して利用できますね。
また、東京都のある学校では、運動会にかかるPTAの仕事を人材派遣会社にお願いをしました。
保護者の年齢とほぼ同じ年齢の女性スタッフを5人お願いして、7時間で約7万円。
費用はPTA会費から出したそうです。自分の子供の運動会なのに、役員になってしまって全然見られなかった!という経験をした方、多いのではないでしょうか。
普段何気なく支払っているPTA会費も、PTA会員全員が納得できる、こういうものに使って欲しいものです。もちろん、地域によって考え方は様々なので、その学校にあった方法を取り入れるのが良いと思いますが、今までのように何でもかんでも母親の無料奉仕に頼る時代は早々に終わって欲しいものです。
ちょっと愚痴っぽくなってしまいますが、PTA会費に関しても色々と言いたいことがあります。
みなさんはPTA会費が何に使われているか知っていますか?
私はこれに関しても、令和になってまだこんなことやってるのかよ・・・と、ほとほと呆れてしまいます。
例えば、PTAのよくわからない研修会。最近多いのは「ネット・スマホの正しい使い方と大人の責任」などというもの。こんなん、意識している家庭はそもそも事前にググって調べているし、意識していない家庭は放置。こんな研修に参加すらしません。
また「幸せな家庭の幸せうんぬん」「怒る母親をやめたいならうんにん」「国際社会にはばたくうんぬん」という研修会もありましたが、本当に令和の今、それを研修会で、しかもPTAで親が学ぶ必要がありますか?
校外での研修にはガソリン代が出ますが、そもそもこの研修はPTA役員は必ず出なければいけなせん。聞きたくて聞きに行くのではなく、役員だからイヤイヤながらも聞きに行くんです。
中にはためになる研修もあるかもしれません。ただ、私の知り合いでPTAの研修の講師をしている人がいますが、息子さんは某マルチにハマり、今X(旧ツイッター)で怪しげなお金配りをしています・・・。そんな人が話すポジショントークに何の意味があるのでしょうか。
こんな研修会にお金を出すくらいなら、子供たち全員が利用できるようなイベントや備品、子供たちに向けたものに少しでもお金を使ってあげてほしいです。
また、PTA協議会への上納金(言い方悪いですが)も個人的にはもうやめていいんじゃないかと思います。つい最近、さいたま市の小学校のPTAが、市内の小学校で作るPTA協議会から脱会することを決めました。これは、PTA協議会で1千万円を超える多額の使途不明金が発覚したためです。役員全員が“何に使ったのか誰も知らない”という状態だったそうです。普通の会社なら許されないことですよね。嘘をついているのは誰なんでしょう。
残念なことに、PTA会費の使い込みは、珍しい話ではありません。
広島市では公立小・中学校のPTA会計担当者が、およそ1050万円を横領。
2021年6月には山梨の県立高校のPTA職員が527万円を横領しました。
調べただけでも、年に数件の横領が全国で発覚しています。
もう色々な面で昔からのやり方が見直されるべきに来ていますね。
子供たちにかけるお金は税金でも会費でも、払っている私たちがちゃんと口を出していかなければ、変わることはありません。毎日忙しすぎてこんなことまで正直気が回りませんが、少しずつでもみんなが考えて、スピーディーに変革していきたいものです。
みなさんの学校のPTA事情、地域の子育て事情などがあれば、ぜひ、コメント等で教えてください
。
長くなってしまいましたが、夏休み明け1回目のポッドキャストがなんだか暗い内容になってしまってごめんなさい。
明日以降、徐々に曜日ごとのテーマに沿った内容にシフトしていく予定ですので。よければ家事やちょっとした空き時間などに聴いて頂けると嬉しいです。
今回もお聞きいただきありがとうございました。高月すみれでした。
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