小学校のPTA本部役員ってどんなもの?
PTAは、P=Parent(保護者)、T=Teacher(先生)、A=Associationの略で、子供たちのために保護者と先生が協力しあい、色々な活動をおこなう組織です。
PTAは任意の団体なので、PTAに入るかどうか、役員を引き受けるかどうかは、個人の意思が尊重されるものです。
しかし殆どの場合、半強制的にPTAに所属し、役員を引き受けなければいけないというのが、暗黙のルールとして存在しています。
この記事に辿り着いた方も、
・PTAの役員に選ばれた方
・選ばれそうになっている方
・選ばれたらどうしようと不安になっている方
が多いのではないでしょうか?
そこで、今回はPTA本部役員とはどういうものなのかを、詳しくご紹介します。
PTA本部役員とは
PTA本部役員とは、組合員の中から選ばれる、PTA活動の中心的な役割の人達のことをいいます。多くの小学校では、毎年役員選考が行われ、保護者の中から役員が選出されます。
全てのPTA会員の中から、立候補や推薦、くじ引きなどで選ばれます。
主な仕事内容は、以下の3つです。
1. PTA活動の企画・運営の役割
- 定期総会や運営委員会の企画・運営
定期総会:PTAの運営方法などについて全PTA組合員が集まって話し合いをする会。
運営委員会:PTA役員、学年委員などが集まって話し合いをする会。 - 各委員会との連絡・調整
- 学校行事への協力・手伝い
2. 保護者・学校・地域を結ぶ役割
- 保護者の意見を学校に伝える
- 学校からの情報を保護者に伝える
- 地域との交流(安全に関すること、地域行事に関することなど)
3.上部PTA団体と小学校を結ぶ役割
- 都道府県PTA連合会や市区町村PTA連合会への参加
- PTA連合会の講習会や企画への参加
PTA本部役員の人数と役割
PTA本部役員の人数
PTA本部役員の人数は、学校によって異なりますが、各学校のPTAの規約によって定められています。
一般的には以下の役職で構成されています。
- 会長:1名
- 副会長:2~3名
- 会計:1~2名
- 書記:1~2名
- 監査:1~2名
合計すると、7~11名程度。
しかし、PTA改革を行っている小学校や、小規模な小学校では、もっと人数が少ないこともあります。
PTA本部役員の仕事を統合することで、人数を減らしている小学校もあります。
PTA本部役員の役割と仕事内容
- PTA会長:PTA全体のリーダーとして、学校や地域との連携、役員のまとめ役などを行います。外に出て活動することが多く、PTAの役員に選ばれた先生と行動することも多いです。
- PTA副会長:会長を補佐し、会長不在時に変わりに出席することもあります。
- 会計:PTAの会計業務を担当します。
- 書記:PTAの会議録作成や文書作成を担当します。
- 監査:PTAの会計業務を監査します。
この他にも、広報や環境美化などの役員を設けている学校もあります。
PTA本部役員は負担が多い?
PTA本部役員の仕事量は、学校や地域によって異なります。
近年では共働き夫婦が増えたことによって、特に本部役員を引き受ける人が少なくなり、選ばれた人は大きな負担に感じるでしょう。
ただし、本部役員に選ばれたということは、改革できるチャンスでもあります。
不要なものには参加しない。
参加できない時は無理をしない。
ことを条件として引き受けることが大切です。
また、役員によっては、平日日中の活動も必要になる場合がありますので、職場や家族の協力も必要不可欠です。
PTA本部役員選考前に知っておきたい!注意点をチェック
PTAの本部役員を引き受ける際には、以下のことに注意をしてください。
- 自分の仕事や家庭との両立が難しい場合は、無理に引き受けない
- 役員を引き受ける前に、仕事内容や負担を確認する
- 周囲の役員と協力して、仕事を分担する
- 家族や職場にも協力と理解を仰ぐ
- 価値観が合わない保護者や先生がいることを覚悟する
PTA本部役員を前向きに引き受けて見るのもあり!
PTA本部役員の仕事は、大変なこともありますが、子どもたちのために貢献できる貴重な経験です。
・・・という言葉はどこでも言われていることですが、正直なところ「分かっているけれど仕事も子育ても大変だし、本当に嫌」「何をしたら良いかもわからないのに引き受けてしまって大丈夫だったかな?」と色々な感情が入り混じっている方も多いのではないでしょうか。
PTA活動をする上で一番苦しく感じてしまうのが、孤立することや、仕事を全部ひとりで引き受けることです。
不安なことがある場合は、前年度の本部役員さんから引き継ぐ際に、色々と聞いてみましょう。
きっと同じ仲間として色々と教えてくれますよ。
また、次の本部役員さんが困らないように、自分ができる改革はする、記録を残すのもおすすめです。
どうせやらなければいけないのであれば、前向きに引き受けて乗り切るというのも1つの有効な手段です。
ぜひ、PTAの本部役員をやったことがある方などの意見もコメント頂けると嬉しいです。
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