親の財布から子供がお金盗んでいる!?「ばれない方法」と検索する子へ…家庭内窃盗にどう向き合うか
「家計簿をつけようと思って財布を見たらお金が減っている」
「保管してあった1万円が無くなっている」
「調べてみたら“家庭内窃盗”っていう言葉があるらしい。」
「夫に確認してみたけれど、どうやら子供が犯人のよう・・・。」
こんな経験をしてしまったら、親としては苦しいし、自分や子供をせめてしまいますよね。
でも、実は、これはどんな家庭でも起こりうる、とても身近な問題なんです。
実際にGoogleの検索では、「親の財布から1万」、「親の財布からお金を取る」、「親の財布からお金を取る ばれない方法」、「親の財布からお金を取る ばれた」というワードがよく検索されています。
また、おそらく親御さんが検索しているであろう「親の財布からお金を取るのは病気ですか」というワードも検索されているものとして出てきます。
自分の子供が財布からお金を盗んでいるのを知ってしまったら、育て方が悪かったのか・・・これからどう育っていくのか、不安になってしまいますよね。
そこで今回は、子供が親の財布からお金を取った時にはどんな対応をしたら良いのかという対処法から、金を取るのはなぜなのか?深層心理はどうなのか?といったメンタル面まで、詳しく深堀したいと思います。
家庭内窃盗を防ぐ!子どもが親の財布からお金を盗む原因と解決策
1.親の財布からお金を取ったのが本当に子供か確認しよう
まずは、『本当に子供自身が親の財布からお金を取ったのかどうか』を確認しましょう。
夫が嘘をついている可能性や、空き巣被害、出先での盗難など、子供以外が犯人だという可能性はありませんか?子供に聞く前に、まずは身近な大人や自分の行動を見直してみましょう。
その上で、おそらく子供が盗っているという確信が持てたら、まずは「財布からお金が無くなって困っている」、「心配だし不安」だ、ということを伝えてみましょう。
【聞き方の例】
お母さん(お父さん)の財布からお金がなくなっていたんだけれど、何か知っている?大事なお金だし、知らない人が入ってきて取っていたら怖いし不安だから、もし○○(子供の名前)が知らないなら警察に相談したいんだけど。
2.子供が親の財布からお金を盗んだと言ったら、手元にあるか確認しよう
子供が正直に「自分が盗んだ」「自分が取った」と言ったら、手元にお金が残っているかどうかを確認しましょう。
その際、残っていなくても頭ごなしに怒らず、まずは財布の中身や買ったものの確認をしましょう。
(とても気持ちはわかりますが)ここでいきなり怒鳴りつけるのは厳禁!盗んだ原因を聞き出せなくなってしまいます。
親の財布から盗んだお金が残っていた場合
全て返還させましょう。そして、今までいくら盗んだのかを確認しましょう。
いきなり何万も取ることは少なく、ほとんどの場合が100円などの小銭を盗み、それがバレなかったからお札を盗むというケースが多いです。なので、過去に親の財布から取った分もしっかりと計算し、返済させましょう。
親の財布から盗んだお金が一部しか残っていない、全くない場合
何を購入したのか聞きましょう。購入したものがあれば、持って来させて、それが親の財布から取った金額と合うかどうか確認しましょう。取った金額に見合うものを買っていない場合は、いじめにあっているケースや、周りの気を引きたくてお金を散財している可能性があります。
3.子供が親の財布からお金を盗んだという事実から目を背けない
親の財布からお金を取っていることが分かった場合、年齢や性別などによっても対処方法は変わりますが、やってはいけないのはこの4つです。
①親の財布からお金を取っていることを気づかないふりをする
親が子供を信じたい場合や関係を壊したくない場合、親の財布からお金を取っていることを気づかないふりをしたり、自然と返還されるのを待つという方法がよく聞かれます。しかし、実際これで反省するのかどうかは、五分五分というところです。その場をなんとかやりすごせばどうにでもなるという考え方にさせてしまう原因にもなりかねません。気づかないふりをすることは、子供と向き合わずに逃げてしまうのと一緒です。
②子供に対して暴力を振るう
子供が親の財布からお金を取っていることが確定した場合、ついカッとなってしまいますが、事情を聴かずにいきなり暴力を振るうのは、都合が悪いことや気に入らないことがあったら暴力で解決すれば良いという考え方を与えてしまいかねません。まずはどうして盗んでしまったのか、何に使ったのか、使ってしまったお金をどうやって返すのか、今後はどうするのかを冷静に話し合いましょう。
③子供の人格否定をする
「お前なんて産まなければ良かった!」
「消えてしまえ!」
「そんな人間に育てた覚えはない!」
「施設に行け!」
「警察に行って牢屋に入れ!」
これらの言葉は、親の財布からお金を取ったという行為を否定しているわけではなく、子供自身の人格を否定してしまっています。
④子供におこづかいを一切渡さない
親の財布から取ったお金を返すまでおこづかいを一切渡さない!と決めてしまった場合、金額が大きければ大きいほど、友達との交友関係や自分自身の生活に影響してきます。子供同士がお金を持って遊びに行かないような年齢ならばよいのですが、小学校高学年以上だと、お金がないことでみじめな思いをし、反省するどころかお金のトラブル(万引きや恐喝、おごってもらうなど)を招いてしまう可能性もあります。
何万、何千円というお金を取ってしまった場合は、お年玉やお盆の帰省などでおこづかいをもらった時にまとめて返済させましょう。もちろん、毎月のおこづかいを少しずつ貯めて、くりあげ返済のように早く返すのも良いですね。
子供が今後親の財布からお金を取らないように形に残そう
一通り話し合いをしたら、今後について最後に形に残しましょう。
●金額と返済の予定を確認
取ったお金が数百円だった場合は、おこづかいの中から毎月〇円、何千円、何万円だった場合は、お年玉やお盆玉の中から返済、といったように計画を立てましょう。その際、子供自身に誓約書を書かせるというのも良い方法です。
●今度また同じように親の財布からお金を取った場合、どうするかを話しておく
親のお金を取るのが初めての場合、多くの人が母親と子供の間で問題を収めているようです。しかし、何度も続く場合は、父親との話し合いや、場合によっては家庭内窃盗や盗みを専門としている思春期外来や心療内科にかかることも視野に入れ、そのことを子供自身にもきちんと伝えておきましょう。
親の財布からお金を取る子供の深層心理とは?
「どうして親のお金を取ってしまう子供になってしまったんだろう。」
「付き合っている友達が悪い子ばかりなのか。」
親としては、何で?どうして?ばかりが頭をよぎってしまいますよね。では、ここからは実際にどうして盗んでしまうのか、実際に親のお金を盗んでしまった子から聞いた心理状態を見ていきたいと思います。
そもそも親の財布からお金を取ることが悪いことだと思っていない
小学生のころに親の財布からお金を取ってしまった人の中で多かったのが「そもそも親のお金を取ることが悪いことだと思っていない」ケースです。スーパーなどで何千円とする商品を毎回買っているのを見て「うちはお金持ちなんだ」「数千円くらいどーってことないお金なんだ」と考え、「それならば自分が貰っても良いよね。だって子供だもん。」という感じで、お金を取ってしまいます。
しかし、これは言い訳に過ぎず、実はうしろめたい気持ちもあります。親の財布からお金を取るというスリルや、取ったお金でいつもよりちょっと贅沢なお菓子やおもちゃを買うことで、優越感に浸っていることも。
これを見て見ぬふりしてしまうと、万引きなどの犯罪に繋がる可能性もあるので、早めに話し合いましょう。
親に反抗心を持っている
小学校高学年以降に増えてくるのが「毎月のおこづかいが少ない」「周りの子たちと同じように遊ぶことができない」という反抗心から親の財布からお金を取るケース。この場合は、罪悪感よりも反抗心の方が勝ってしまい、母親がしっかりと向き合って話そうとしても、効果がないことがあります。この場合は、おこづかいの金額調整に加えて、時と場合によっては父親や祖父母などの第三者を交えての話し合いも必要となってきます。
いじめにあっている
学年を問わず、いじめにあっているケースで金品を巻き上げられていることがあります。過去には事件になったものもあり、生徒が自ら命を絶ってしまった悲しいニュースもありました。いじめで金品の被害にあっている場合、ほぼ間違いなくどうしてお金を取ったのかを素直に言える子は少ないでしょう。親の財布から取ったお金を何に使ったのか分からない場合、いじめの可能性も視野に入れて、じっくりと話し合いをしましょう。
ちやほやされたくておごっている
大金を持っていることで「すごい!お金持ちなんだ!」と褒められたり、おごることで感謝されることが快感になってしまっているケース。女子に多くみられ、かわいいアクセサリーを自分の分だけでなく友達の分もお揃いで買ったり、スイーツをおごったりと、ちやほやされることで安心したい、お金を支払うことで自分の居場所を確保していることがあります。
親の財布からお金を取るという行動自体に向き合おう
子供が親の財布からお金を取ってしまった場合の対処方法は、家庭環境や子供の性質によっても大きく変わってくると思います。しかし、この記事を読んでくださった方は、しっかりと向き合おうと思っている方ばかりだと思います。その気持ちがお子さんに通じて、お金の価値だけでなく、親御さんの気持ちも伝わるよう祈っております。
皆さんの中でも親の財布からお金を取ってしまったことがある人、どうしてやってしまったのか、どうやってやめたのかを教えてもらえると嬉しいです。
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