PTA本部役員の決め方ってどうしてる?
PTAの役員の仕事の1つに、次年度のPTA本部役員を決めることがあります。
しかし、共働き世帯が増えた今、PTAの本部役員を引き受けてくれる人はとても少ないものが現状です。
そこで、今回はPTA本部役員を決める方法はどういうものがあるのか、他の学校のPTA本部役員決めはどうやって行われているかなどをご紹介します。
PTA本部役員の決め方
PTA役員の決め方には、主に以下の4つの方法があります。
1. 立候補制
立候補制は、各クラス・各学年で立候補者を募り、希望者数に応じて役職を決める方法です。
「私が立候補します」以外にも、「誰もやらない場合は引き受けます。」「~という条件であれば引き受けます」など、積極的ではないけれど、やる人がいない場合や、条件を飲んでくれるならば引き受けるという場合も含みます。
メリットは、やりたい人だけが役員を引き受けるので、モチベーション高く活動できること。
デメリットは、希望者が集まらないことが多い。人気の役職に偏りが生じてしまう、などの可能性があることです。
2. くじ引き制
くじ引き制は、全保護者の中から、無作為に役員を決める方法です。
メリットは、誰もが平等に役員になる可能性があることや、役員を選ぶ手間が省けることなどがあります。
デメリットは、妊娠や子育て、介護、持病の有無、など個人によって様々な事情があることが考慮されないこと。近年では外国人の保護者も増え、言葉の壁があることで、選ばれた本人も周りの役員も困ってしまうということがあります。
また、やる気のない人や、いやいやPTAに加盟している人の場合、選ばれたものの1度も出席せず、周りの役員の負担が増えるということもあります。
PTAの本部役員になると1年間だけくじ引きが免除される仕組み。でも、我が家は運悪く2回もあたりを引いちゃったよ~!
3. 推薦制
推薦制は、前年度の役員から、役員に適任と思われる保護者を推薦する方法です。
メリットは、積極的に活動してくれる人を役員に選べること。例年通りPTA活動が行われるため問題が起きずらいことがあります。
デメリットは、推薦された人が役員を引き受けてくれない場合があること。断りずらい人を標的にして推薦するのが常態化してしまうことなどがあります。
何度も何度も本部役員から電話がかかってきて、根負けした。私たちの学校ではPTA組織が解体されてボランティア制になったんだけど、本部の仕事は残ったから結局推薦が断れずに引き受けた。やりたくない。
議員さんや地域でお店をしている人など、断れない人を標的にして推薦するのが当たり前という感じになっています。好きでやってくれる人はいいのですが、(役員の仕事をしない)夫が引き受け、仕事は全部奥さんがやっています。可哀想だけど、みんな自分がやりたくないから何も言いません。
4. 混合制
混合制は、1~3までの2つ以上の方法を組み合わせる方法です。多くの学校で、この混合制がとられています。
一例を挙げると、立候補者を募った後に、希望者が定員に達していない場合は、くじ引きで補充する、といった方法があります。
メリットは、それぞれの選び方のメリットを活かすことができること。多くの保護者の意見を取り入れられることなどがあります。
デメリットは、役員の決め方が複雑になる場合があることです。
PTAの本部役員の決め方はどの方法が最善?
PTAの本部役員を決める方法は、各学校の従来のやり方が反映されることが多いです。立候補者が多く集まる学校では、立候補で役員を決めるのが一般的ですが、立候補者が少ない学校では、くじ引きや推薦などの方法も検討する必要があります。
また、近年では、保護者の負担を軽減するために、PTA本部役員の数を減らす学校も増えています。しかし、役員数を減らすことで個人の負担が増えるケースもあるため、いずれの方法を選ぶにしても、事前に保護者に説明を行い、理解を得ることが大切です。
PTAの本部役員の選び方、強制はNG!
妊娠をしている、子供がまだ小さい、介護をしている、今年度はどうしても仕事が忙しく抜けられそうにない・・・など、人それぞれ色々な事情があります。
しかし、PTAの本部役員は、必ずしも引き受けなければいけないものではありません。PTAは任意の団体なので、どうしても都合が悪い場合は、遠慮なく断ることができます。
また、PTAの本部役員選出の方法は、学校によって異なりますが今現在本部役員で役員決めに難航している方も、他の役員さんへの強制はNG!決まらないということは、そのPTA自体の在り方が問われているということでもあります。
ポイント制を導入して、みんなが積極的に参加しやすくすること。
除草作業や美化活動、パトロールなどの他の仕事を免除すること。
などを取り入れて、少しでもPTA本部役員を引き受けやすい環境にできると良いですね。
コメント