ゴーヤの基本情報
ゴーヤは夏によく食べられる野菜で、夏バテ予防や健康維持に効果的な食材として知られています。苦味があるので好き嫌いが分かれる野菜でもありますが、色々な調理法を試して美味しく食べられるレシピを考えてみるのもおすすめ。今回はそんなゴーヤの基本情報や豆知識、自由研究のヒントなどをご紹介します。知っているようで知らないゴーヤの魅力をチェックしてみましょう！
ゴーヤの原産国と歴史
ゴーヤの原産国は熱帯アジア。15～16世紀頃に中国へ伝わり、現在では主に東南アジア、中南米、アフリカなどの熱帯や亜熱帯地域で栽培されています。その中でも、ゴーヤの栽培面積が最も広い国は中国。中国では、ゴーヤは「苦瓜」と呼ばれ、広く食べられています。
ゴーヤが日本に入ってきたのはいつ？
ゴーヤが日本に伝来したのは、1596年～1615年頃の江戸時代初期と言われています。ゴーヤは、当時のスペイン人宣教師によって沖縄に持ち込まれました。そのため、沖縄には「ゴーヤチャンプルー」などのゴーヤを使った料理が他の地域よりも根付いています。
ゴーヤは、沖縄から日本本土に広まり、現在では、全国各地で家庭菜園でも育てられる野菜として人気です。
ゴーヤの旬と生産県はどこ？
ゴーヤの旬は5月から8月です。生産量が多い県は、宮崎県、沖縄県、鹿児島県、静岡県です。ゴーヤは、熱帯・亜熱帯地域原産の植物で、気温が15℃以上、日照時間が長い環境を好みます。そのため日本では、沖縄県や鹿児島県などの暖かい地域で栽培されています。
ゴーヤの食べ方と栄養素
ゴーヤの食べ方は、煮物、炒め物、天ぷら、スープなど、さまざま。また、ゴーヤチャンプルーやゴーヤの佃煮など、ゴーヤを使った定番料理もたくさんあります。
ここでは一例を紹介します。
- ゴーヤチャンプルー
- ゴーヤの佃煮
- ゴーヤの煮物
- ゴーヤの炒め物
- ゴーヤの天ぷら
- ゴーヤのスープ
- ゴーヤのカレー
- ゴーヤのハンバーグ
- ゴーヤのピザ
- ゴーヤのピクルス
ゴーヤの栄養素とすごい効果
ゴーヤは、ビタミンC、ビタミンA、βカロテン、カリウム、食物繊維をたくさん含んでいます。夏バテ予防や美容にも効果的な野菜です。普段の食事に取り入れてみましょう。
- ビタミンCは、風邪をひきにくくしたり、疲労回復をしたりするのに役立ちます。
- ビタミンAは、目や皮膚を健康に保つのに役立ちます。
- βカロテンは、体内でビタミンAに変わり、視力や免疫力を高めるのに役立ちます。
- カリウムは、体内の水分量を調節し、高血圧を予防するのに役立ちます。
- 食物繊維は、腸内環境を整え、便秘を予防するのに役立ちます。
ゴーヤの豆知識
ゴーヤの苦みは軽減できる！
ゴーヤは苦みが苦手・・・という人も多いですよね。ゴーヤの苦みの原因は苦味成分「モモルデシン」。モモルデシンは水に溶けやすい性質を持っているため、塩もみや水にさらすと苦みが軽減されます。
ゴーヤの苦味をとる方法は、以下のとおりです。
ゴーヤの苦味をとる裏ワザはたくさんあります。ここでは、その中でもよく使われている方法をいくつかご紹介します。
- 塩もみをする ゴーヤの苦味成分であるモモルデシンは水に溶けやすいので、塩もみすることで苦味が軽減します。方法は、ゴーヤを薄切りにして塩をふり、30分ほど置いてから水で洗い流します。
- 熱湯で湯通しをする ゴーヤの苦味成分もモモルデシンは熱に弱いので、熱湯で湯通しすることで苦味がとれます。方法はゴーヤを薄切りにして、熱湯にさっとくぐらせるだけ。
- 酢水につけておく 酢水につけておくことで、ゴーヤの苦味成分が中和されて軽減されます。方法はゴーヤを薄切りにして、酢水に15分ほどつけておくだけです。
- 砂糖をまぶす ゴーヤの苦味成分は甘みと相性が悪いので、砂糖をまぶすことで苦味をとることができます。方法はゴーヤを薄切りにして、砂糖をまぶして15分ほど置きます。その後、水で洗い流すと、苦味が軽減されます。
これらの方法を組み合わせることで、さらに苦味をとることができます。また、ゴーヤを切る前に、種とワタを取り除くことも苦味を減らすのに効果的。
ゴーヤの苦味は独特の風味として好む人も多いですが、子供は苦手な子も多いですよね。これらの裏ワザを参考にして、ゴーヤの苦味を軽減してみてください。
ゴーヤは美味しいだけじゃない万能野菜
ゴーヤは近年、環境にやさしい野菜として夏の家庭菜園の人気となっています。緑のカーテンを作れば、電気代の節約になり、できたゴーヤはおいしく味わえるので一石二鳥ですよね。ゴーヤは乾燥に強い植物で、他の夏野菜と比べて水道代がかからないのも魅力。また、害虫や病気にも強いため、農薬をあまり使わなくて良いので、子供に食べさせるのにも安心です。
ゴーヤは子供の自由研究にもおすすめ
ゴーヤは、ビタミンCやカリウムなどの栄養素を豊富に含む夏野菜です。ゴーヤを使った自由研究は、学力だけでなく健康も向上させてくれるすぐれもの！ここからは自由研究のヒントをいくつかご紹介します。
- ゴーヤの成長過程を観察する
- ゴーヤの栄養素について調べる
- ゴーヤを使った料理レシピを考える
- ゴーヤで染料を作る
- ゴーヤの苦味を抜く方法を考える
ゴーヤは比較的手に入りやすい野菜で、家庭菜園もできるので、自由研究の題材としておすすめです。ゴーヤを深く知ることで、よりおいしく味わえそうですね。
ゴーヤは夏の家族の健康を守るスーパーフード！
ゴーヤは苦みが特徴的な野菜なので子供がいるご家庭ではなかなか登場させずらいですよね。しかし、夏の家族の健康を守るのに役立つ栄養が満点なスーパーフードでもあります。まだあまり食べたことがない場合は食卓に出してみてください。また、家庭菜園で育てて緑のカーテンを作るだけでも楽しめますよ。ぜひ、挑戦してみてくださいね。
コメント