オープニング
こんにちは!「わらしの別荘」、家主の高月すみれです。
このポッドキャストは、“座敷わらしがたまに遊びに来たくなるような家”を目指して奮闘する私が、日常のあれやこれやを呟いていく番組です。
第一回からは、曜日ごとに異なるテーマを設けて、ほっこり胸が温かくなるような情報をお届けしたいと思っています。
不定期配信にはなりますが、家事や通勤、ちょっとした隙間時間などに聞いて頂けると嬉しいです。
今回ははじめましてということで、番組タイトルである「わらしの別荘」の由来や私のプロフィールなどについて話をしようと思います。
ぜひ、最後までお聞きください。それでは、はじまりまーす!
わらしの別荘の由来
番組タイトルである「わらしの別荘」。
これは皆さんご存知の、超有名な日本の妖怪「座敷わらし」からとりました。
座敷わらしといえば、妖怪というよりも、福の神や精霊として扱われることが多いですよね。
座敷や蔵に住み着き、見た人は幸せになれる、また、座敷わらしが住み着いた家は繁栄すると言われています。
しかし、その一方で、座敷わらしが去った家は衰退・没落するという話も有名です。
この座敷わらしにちなんだタイトルを付けたことを語るうえで、話をしたいのが、私のプロフィールと今の生活状況です。
座敷わらしに辿り着くまでの前置きが少し長くなりますが、お付き合いいただければうれしいです。
高月すみれのプロフィール
まずは、私のプロフィールから。
私は関東にすむ、30代後半の主婦で、夫と小学生の2人の子供とともに暮らしています。
我が家は転勤族で、私は現在、在宅で文章を書くお仕事をしています。
今はこうやって元気に話をしていますが、実は出産による病気の後遺症で、外に出て働くことができなくなってしまいました。
子供を産んで育てることって、世の中では当たり前のように扱われているけれど、実は人生を変えてしまうくらい大変なことなんですよね。
私の場合、営業職で朝から晩までバリバリ働いて、趣味も謳歌していたので、病気で外に気軽に出かけられない、以前のように働くことができなくなったことは、とてもストレスでした。
子供を育てながら働くことは難しいだと頭ではわかっているのに、いざ働けなくなると、まるで社会から切り離されたような気持ちになるのは何ででしょうかね。
子供が小さいうちは、子育てに関して“つらい”と言ったり、子供がいるのに“孤独”を感じているなんて言うのは、ただのワガママ。
そんなことを言うなんてもってのほかという、自分の首を自分で占めるようなことばかり考えてしまいました。
でも、私は声を大にして言いたい!!
1人の人間を育てていくことって、当たり前のようで当たり前じゃない!!
つらい時はつらい。
出産で心も体も変わり、以前のように自由が利かなくなっているんだから、つらいですよ、そりゃ。
子供をどれだけ愛していても、孤独を感じてしまうのが子育てだと、私は思います。
さて、話は戻りますが、我が家は下の子が今年1年生になり、やっと一息つけるようになってきました。
仕事や趣味の時間を増やすのもよいけれど、どうせならば新しいことに挑戦してみたい!
そこで、まず思い立ったのが「家の空気をかえて、何か心が躍るような楽しいことを探そう!」ということでした。
家の空気を変えるというと、真っ先に思い浮かぶのが掃除ですが、みなさん、掃除は得意ですか?
私は・・・一応毎日してはいますが、「完璧よ!」といえるような家ではありません・・・。
それでも毎日やらなければいけないのが、掃除。
子供が家にいると、どうしてこんなに米粒が落ちるの!?
さっき掃除機かけたばかりなのに、もう小さなごみが出てる!?
と、ビックリするくらい汚れますよね。
また、片づけても片づけても、毎日散らかっていきます・・・。
どうやってモチベーションを上げようかな・・・・と悩んでいたところ目に留まったのが、youtubeで無料配信されていた「地獄先生ぬ~べ~」の座敷わらしの回でした。
私は普段、オカルトやスピリチュアルの類とは全く関係のない生活を送っています。
もちろん、座敷わらしを実際に見たことはないし、残念ながら幽霊や妖怪も何一つとして出会ったことはありません。
それでもなぜかこのアニメに影響を受けて、「よし、我が家にも座敷わらしを招き入れて、幸せにななってやろう!」と浅はかな考えでスマホを取り出し、検索ボックスに「座敷わらしの招き方」と入れ、クリック。そして、最初に出てきたサイトのページを読んで、大きな衝撃を受けました。
衝撃的だった座敷わらしの招き方
調べて出てきた「座敷わらしの招き方」。
それは、座敷わらしがいることで有名な宿がおこなっている「御霊分け(みたまわけ)」と呼ばれる方法です。
みたまわけは、霊を分けると書きます。
この宿が行っている御霊分けは、座敷わらしを招き入れたい人が、宿にいる個性や性別が違う座敷わらしの中から好きな子を選んで、人型の人形にその霊を入れてもらうという方法です。
料金は送った人形のサイズによって変わるようで、3万数千円から7万円弱。
郵送で対応してもらえます。
多くは語りませんが、なんだかすごい話ですよね・・・。
座敷わらしの伝説は全国にありますが、もっとも多いのは東北地方。
一般的に、5,6歳くらいの子供であると言われており、人をおどろかしたり、くすぐったり、はたまた静かに座っていたりと、性格や性別は様々なんだそうです。
現在うちの一番下の子は小学校1年生なので、まさに座敷わらしと同じくらい。
この子にもし誰かを幸せにするパワーがあったとして、その力を多くの人が望んでいたとしても、べたべた触られたり、力を与える先を自分で選べないなんて、親心としてはとても容認できるものではありません。
もちろん、私は座敷わらしの気持は分からないし、当の座敷わらしにしてみたら、そんなのはいらぬ心配なのかもしれませんが、それでも、同じくらいの子供を持つ母親目線で、モヤモヤするものを感じてしまうのです。
本来、座敷わらしは自分が住みたい家、行きたい場所を自分で決めて良いはずです。
小さな子供が、どこのだれかもわからないような家に、自分の意思に関係なく連れていかれることは、座敷わらしが妖怪だったとしても、神様だったとしても、子供である以上、私はとても残酷に感じてしまうのです。
「座敷わらしはもっと自由であって良いはず!誰にも、何にも縛られず、好きなところに行って、好きな時に帰ればいい。もちろん我が家もそういう場所にしたい!・・・といっても、帰るたびに我が家が没落してしまっては大変だから、座敷わらしがふらっと遊びに来て、ふらっと帰っていく、別荘のような場所にするんだ!」
そんな意気込みで部屋を整理整頓しはじめました。
話を聞いてくれない夫
その夜
「ねぇねぇ、あのさ!私すっごくいいこと考えたの!座敷わらしが来てくれるような家にしようとおもって…」
テンション高く話し始めた私に、夫はいつもの聞いているのか、いないのかわからないような「ふぅん」と言う気の抜けた返事をします。
定時ぴったりで帰ってくる夫は、私の日中にあった話を「ふぅん。」「そうなんだ。残念だね。」などの当たり障りのない返事で返し、私がその気の抜けた返事に言葉をつまらせると、今度は自分の日中にあった出来事をはなします。
「新卒で入ってきた〜君、今日も仕事終わりに同級生と自転車乗ってPokemon GOしにいったよ!田舎だからぜんぜんポケストップないし、大変そう〜笑」
「会社の先輩、もう45なのにまだ20代の子狙いで婚活パーティー行ってるんだって!笑」
…………どうでもいいわ!!
私はもっと社会とつながれるような有益な情報が欲しい!
人の悪口や、上司の愚痴じゃなく、私が見えない世界を見ているあなたが、すごい!いいな!と思った情報を共有してほしい!
なんで私は子供を産んで社会から切り離された気持ちになっているのに、同じ家の中にいるあなたが何も変わらずに仕事をしたり、趣味をしたりできるのよ・・・。
そんな嫉妬にも似た感情を持ってしまう自分にも嫌気がさすし、この状況を打開したい!
自分の中で押し込めた話を誰かに聞いてほしいし、どこかのだれかの話も聞きたい!
そこで思い立ったのが、このポッドキャストです。
ポッドキャストであれば自分の中に閉じ込めたものを外に発信できるし、同じように孤独を感じている人とつながれるのではないかと思いました。
家事、子育て、仕事。
毎日やらなければいけないことがどんどん押し寄せてくる私たちに、ホッとできる時間はとても少ない。
それなのに、追い打ちをかけてくるようなテレビやスマホの画面から流れてくる、つらい、かなしい、こわい、腹立たしい情報。
・・・・ごめんなさいだけど、今は余裕がないんです。
社会の役にたつことや将来のことはもう少しだけ復活してからちゃんと考えるから、いまだけはそういう情報から少し離れたい。
そんな私とあなたのための、心が休まる場所にできればいいなと思っています。
長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回からは、“座敷わらしが遊びに来たくなる家”をつくるのにもってこいの耳より情報などを発信していこうと思います。
最後までお聞きいただきありがとうございました。高月すみれでした。
エンディング
このポッドキャストは、ゆくゆくは聞いてくださっている皆さんと繋がれる場所にしたいと思っています。
番組の感想、ご意見などがあれば、メール、または公式ツイッターからメッセージをお寄せください。
このポッドキャストは、子育て応援サイト「こっどいしょ」にコラムとして投稿もされており、そちらからもコメントを残せるようになっています。
詳しくはこのポッドキャストの概要欄にリンクを貼っておきますので、確認していただければ嬉しいです。
お聞きいただき、ありがとうございました。
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